おしっこちょっぴりもれたろう。題名がこの絵本のすべてを表している。おまけにこの表紙である。なんとわかりやすい。
この絵本を読んでほしいのは、パンツが板についてきたけれど、ふとした拍子にちょっぴりもれてしまう、そんな子だ*1*2。
平仮名とカタカナだけが使われているので、年長さんなら自分で読み進められるのではないか。まさに、現在進行形で もれたろうな子にピッタリだ。
ちなみに5歳半の息子(たまに もれたろう)は、たどたどしいながらも一文字ずつ読み進め、しっかりと笑えるところで笑っていた。空気の読める子である。
この絵本の主人公は、おしっこがちょっぴりもれてしまうことが悩みの もれたろう君である。考え方がしっかりしているので、年長さんだろうか。
そんな もれたろう君が、
じつは もれたろうで こまっているひとは ほかにもいるんじゃないかな?
という疑問を持ち、色々な人に「もれたろう?」と聞いていく。
疑問を持ち、インタビューをする。大人顔負けの行動力である。
さてさて、もれたろう君はインタビューで何を学んだのか。
そして待ち受ける笑撃のラスト……!!
最後に、どうしても本書で紹介したい一節があるので、これを引用しておこうと思う。
絵本は文章が少なく、多く引用することがはばかられる気がするが、この一文だけは紹介したい。
かつて、子どもの頃、多くの人が思っていたこと(そして実践していたこと)ではないだろうか。
ぼくは しってる。これ、しばらくすると かわくんだ。
そういえば息子のことを「たまに もれたろう」と書いたが、もしかしたら かわいたあとだったのかもしれない…… *4。