夫婦喧嘩の結果、絶食を決断した私。36時間が経過する限界が見えた。その時、またもや些細な一言により、私は家を飛び出し、実家に帰った。翌日、妻の来訪により、夫婦生活の「当たり前に大切なこと」を学んだ。
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絶食36時間突入、体力の限界と人体の神秘に気づく。そんな最中、些細な一言で私は家を飛び出した。
絶交2日目突入。絶食は24時間を超え、昼飯も食べず、36時間に突入しました。ここら辺で相当辛くなってきている中、人体の神秘を発見しました。
- 水を飲んでも口が潤わない。どんどん乾いていく。
- 朝ごはんの時間、昼ごはんの時間に特に辛くなる。これを過ぎると少し落ち着く。
脱水症状にならないように、水(スポーツドリンクではなく、普通の水)を飲んでいたのですが、飲んでも飲んでも口がカラッカラでした。すごく不思議な感じを味わえます。
水だけで何日も生きられるというけれど、この口のカラッカラ感はこれ以上進んだら辛いと感じます。この状態で無理して生き続けたくないなぁ、という感じでした。
体内時計のせいでしょうか?空腹が辛くなるのは、食事時なんですよね。これを超えると楽になります。不思議。
そうしているうちにお菓子の時間(15時ごろ)。息子にお土産のプリンを上げようとしたところ、妻から一言。
妻「今おかし食べたばっかりでしょ!プリンなんてあげないでよ!」
久しぶりに出た一言が文句だったせいか、自分の中で何かがプチンと切れました。
次の瞬間、実家に向けて私は家を飛び出していました。
絶食はここで終了。実家に着くまでに倒れたら大変なので、カロリーメイトとココアを摂取しました。うまい。
実家のありがたさを実感。そして妻の辛さも痛感。
実家に向かう途中では、我ながら馬鹿なことで飛び出したと考えていました。最後にプチンと来るきっかけがプリンなんて……。
実家に着き、両親&妹と話している時に、ふと気づきました。
- 親が生きて、家を持っているからこうやって気軽に飛び出せる。
- 私は一人で飛び出せるけど、乳児がいるため妻は一人で飛び出せない。
親が健在で、住む家があるからこうやって私は気軽に飛び出せたのです。もし、両親が既に他界していたら、どこにも行き場は無くなってしまうでしょう。そう思うと、自分は恵まれた環境にいるし、いまだに両親に甘えているお子ちゃまだと感じました。
また、3ヶ月の娘がいるため、妻は一人で飛び出せない。もしかしたら、3歳の息子も連れて行くかもしれない。そういう意味で、妻には大きな錨が2つも付いている。一方で、私の場合は妻に任せてしまえば、いつでも一人でこうやって飛び出せてしまう。
こうなると、「自分の役割ってなんなんだろう?」「偉そうに怒って飛び出したけど、完全に自分のことしか考えてないなぁ」と、結構ブルーです。
追い打ちをかけるように、翌日自分から帰って謝ろうと思っていたら、翌日の朝、妻から私の母に連絡が。
妻「11頃そちらに迎えに行きます」
私「ポカーン」
完全に妻に先手を打たれました。
妻が到着後、1時間くらいゆっくりと話し合いました。
夫婦生活で「当たり前に大切なこと」は、本当に簡単なことだった。それでも、なくならないとわからないことなんだなぁ。
夫婦で大切なこと。それは「なんでもいいから話すこと」なんだと実感しました。妻と話してみると、いろいろなところで違う考えを持っていることがわかります。
- 子供が泣き叫んでいることについてどう感じるか。
- 子供の寝る時間や、歯磨きについてどう思うか。
- 家事の分担についてどう感じているか。
- 普段の生活をどう思っているか。
それもこれも、思っているだけではわからない。夫婦なんだからわかるでしょ?というのは、本当に都合のいい解釈です。
夫婦でも、元は全くの他人。育ってきた環境は全然違う上に、お互いどう育ってきたかを完璧に知ることは不可能です。
多分、私達のように、クリスマスとか、子供の誕生日とか、年末の大掃除とか、そういう忙しい時にも、つまらないことで喧嘩している人はたくさんいるんだと思います。そういう人に、ぜひとも伝えたい。
何はともあれ、しっかり話をしよう!
色々と決めるのは、それからでも良いんじゃないかな、と思います。