さっそくだけど、ちょっと考えて見てほしい。自分が無意識に信じてることってないだろうか?
「無意識」のことだから、いざ考えようと思っても難しいかもしれない。ちょっとヒントを出してみよう。
- 信号が赤ならば車は進まない。
- コンビニのレジは商品の代金を正しく計算する。
- チームのメンバーは指示したことを必ず完了してくれる。
自分の常識は他人の非常識。どんなに正しく思えることでも100%はありえない。
そんなことはわかっているかもしれないけれど、不思議なことに誰しも無意識の前提を持っている。「自分は持っていない!」と思っていても、それがまさに無意識の前提だ。
多くは日常生活に根差していて、普段は疑うこともしない。けれども、その前提は本当に正しいのだろうか。正しいと言える根拠はあるのだろうか。
そんな無意識の前提のせいで、思考の幅を狭めていないだろうか。
無意識の前提を疑うことで、思考はさらに広げられる。ひとまず「不可能だ」と判断したことから見直そう!
自分が「不可能だ」と思ったことを見直そう。なんで不可能だと考えたのか。
- お金がない
- 自分の時間がない
- 人手が足りない
その前提は何だろうか?
- 自己資金がない。誰も貸してくれない。
- 日々の仕事が多忙で新しく何かをする時間がない。
- 誰も自分を手伝ってくれない。特殊すぎて誰かが手伝えるようなものではない。
ないないだらけだ。
ここで気づかなくちゃいけないことがある。それは、「ない」ことが無意識の前提になっているってことだ。
あなたが「ない」と思っていることは、誤解だ。お金を集める方法はいくらでもある、時間はいくらでも作り出せる、人手も集められる。ただ、なんの根拠もなく「自分には無理」と思っているだけだ。
無理と思い込んでいることに気づけば、考えるべきことが決まってくる。無意識の前提を疑うことで、考えるべきことが見えてくる。
今日の参考文献
頭がいい人は前提を疑っている、かどうかは分からないけれど、彼らの仕事術を学べば自分の時間は作れるかもしれない。本書は「ザ・仕事術」といった感じのタイトルで、本屋で買うのを恥ずかしいと思う人もいるだろう。それでもAmazonなら安心だ。
目次を読むだけでも頭がいい人と悪い人の行動の違いがわかる。本文中の図解を見るだけでも本書の主張は伝わってくる。そんな分かりやすさのおかげで、発売から1年経たずに10刷を超えたのだろう。
頭が良い人から学ぶもよし、残念な人を反面教師にするもよし。自分の好みに合わせよう。こういった本で出てくる「頭の良い人」「残念な人」はやっぱりモデルがいるのだろうか。筆者の知人たちはヒヤヒヤだなぁ。
ふと思った。前提を疑う能力を鍛えるためには、推理小説は使えるのではないだろうか。 アリバイがあるという前提を突き崩す思考力は、現実世界でも有用な能力だ。