最近、インフォグラフィックがやけに目立ちます。
さて、本書では、ピクトグラム、図解、そしてIGの3つをそれぞれ区別し、要約すると次のように説明しています。
完成したIG(上記の画像参照)をみてみると、図解とピクトグラムはIGの一構成要素だとわかります。筆者の意見からすると、「IGと普通の図表は何が違うのか?」という質問に対しては、「気持が入っているかどうかだ!」と帰ってきそうです。
「教たああぁぁぁぁい!」とか、「わかってくれええぇぇぇ!」と感情がほとばしっているときに、IGを使うのだと理解しました。
単純に結果だけを伝えるのであれば、図解で十分です。実際に、多くのプレゼンや論文で、実地調査、データ分析、アンケートなどなどの結果を簡単なExcelの図解で表現し、いくばくかの(ぼったくり)報酬を得ている事例はあります。もう少し進んで、作成した図解から問題点を把握し、改善を促すもの、提案をもちかけるものもあります。
しかし、この段階でも、実際のデータ(事実)に重きを置き、作成者の感情は(クライアントの意向とか、上司の意向で)排除されることがあります。
そんなとき、思いのたけを吐き出して、かつ、相手に自分の思いを理解してもらえるような表現技法が、IGです。
……ここまでして自己表現をしたい人は、いわゆるメンドウなタイプが多いのではないかと思います。そのような人こそ、人に理解してもらえ、かつ見栄えもいい(作成に非常に時間がかかる)IGの作成にのめりこむのでしょう。
自分がこの本をきっかけにのめりこみそうで怖いです。ブログでIGを公開し始めたら、生ぬるいまなざしで見ていてあげてください。