徒然なるままにブログを書いていて、「これって意味あるの?」と思う人がいるかもしれない。そんな人は、ブログを通じてプロボノ活動をやっていると考えてみよう。自分の知識を使って社会貢献をしていると思えば、あなたのブログにも意味が出てくる。
世間には専門家が溢れている。日本だけでもこんなにいる。
- 医者 約30万人(2012年12月31日現在)*1
- 弁護士 約3万6千人(2015年3月31日現在)*2
- 会計士 約2万8千人(2015年12月31日現在 日本公認会計士協会の正会員である公認会計士の人数)*3
- 鉄道マニア 約2万人*4
- バスケットボールの審判数 7,075人(2015年1月現在 日本公認、A級、AA級の合計)*5
この記事を今読んでいるあなたは、何の専門家だろうか。
働いているのであれば、その業界に関する専門家だ。総務担当であれば給与計算や法令規則について詳しいし、経理担当なら会計制度・開示制度に精通している。
学生だったら、今学部で専攻している分野に詳しい……とは残念ながら言えないかもしれないが、学食で安く大量に食べられる秘訣や、大学の近くに有るカラオケ店情報は豊富に持っているだろう。
主婦だったら、家事・子育て・近所のお付き合いで重宝する能力や情報を持っている。
ニートであっても、時間潰しに役立つ情報やゲームに関する深い知識を持っている……かもしれない。
そんなあなたがブログで価値のある情報を無料公開することは、プロボノ活動なんだ!
プロボノ活動って何?
わからないコトがあった時にいつも便利なwikipedia。プロボノの定義は以下の通りです。
プロボノ(Pro bono)は、各分野の専門家が、職業上持っている知識・スキルや経験を活かして社会貢献するボランティア活動全般。また、それに参加する専門家自身。
Pro bono publico (English: for the public good; usually shortened to pro bono) is a Latin phrase for professional work undertaken voluntarily and without payment or at a reduced fee as a public service. Unlike traditional volunteerism, it is service that uses the specific skills of professionals to provide services to those who are unable to afford them.*7
ざっくり言うと、専門家が、専門能力を、無償もしくは安い価格で提供する活動というコト。簡単だね!
Let's Pro bono publico!
さっきも言った通り、あなたは専門家かもしれない。そんな専門家が、無料で閲覧できるブログを開設して、自分の持っている知識を公開することは立派なプロボノ活動だ!
会計士が新聞記事をわかりやすく解説したり、弁護士が法律問題を(感情的にではなく)法令の定めに沿って説明することで、多くの人に有用な情報を届けられる。
主婦が家事のコツを紹介するのも、家事の専門家による無償の知識提供という意味で立派なプロボノ活動なんだ。
「自分が専門家なの?」というところは、多くの人が疑問を持つところだと思う。我らが日本人の美しい心が謙遜し、「私そんなすごくないわ」と言いたいところだよね。
でも、ちょっと周りの人と自分を比べてみてほしい。今目の前にいる人と比べてもいい。その人よりもちょっとだけ得意なことってたくさんあるんじゃないだろうか。仕事や趣味の仲間と比べると見劣りする能力でも、全くの門外漢からすれば立派な専門家だ。
今目の前に妻がいて、のんきにお茶を飲んでいるけれど、彼女は航空機設計に関わっている。職場では下っ端らしいけど、図面を書いたり、なにやら難しい計算をするようで、完全文系な私からすると彼女は立派な専門家だ。飛行機事故が起こった時には、いつも彼女にインタビューする。ついでに料理も得意だ。パン作りの時はいつも監督としてサポートしてくれる。
母親は間違いなく育児の専門家だ。2人も育て上げたし、最近も赤ん坊とそのママのお世話を3ヶ月くらいしていた。子供のことでわからないことがあれば真っ先に聞きたい相手だ。
プロボノ活動をするにあたって、何か読んだ方がいい本はあるのだろうか?
まずは実際にプロボノ活動をしている人の本を見てみよう。「「社会を変える」を仕事にする ― 社会起業家という生き方」を読んでみると、プロボノ活動について書かれた部分が少しだけあるのでちょっと参考になる。巻末の参考文献リストはとても有意義。
ブログを書くためには、文章の書き方を知っておいて損はない。まずは「【新版】日本語の作文技術 (朝日文庫)」や「考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則」はバイブルとして何回でも読みたい。読んだ本のチェックリストとして「新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング (できるビジネス)」は役に立つ。
あとは、自分の専門性を高めれば良い。自分の経験だけでも価値があると思うけれど、その経験の裏付けとなる本や情報があれば、文末にまとめておくだけで価値が出るし、自分で振り返る時にの役に立つ。
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新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング (できるビジネス)
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プロボノ活動を支えるために、広告収入などに協力することは有用……かもしれない。