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暇な公認会計士が、監査や身近な会計、その他自由に意見を述べています。

おれはイクメンなんて呼ばれたくない。普通の父親だ!あと、父親の陰に隠れて母親はサボるな。

 某議員のおかげで、良くも悪くもイクメンとか、育児休暇の注目が高まっている*1

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 こんな時だから、イクメンである自分が声を大にして伝えておきたいことがある。

 イクメンって呼ぶな!!おれは普通の父親だ!

 

「イクメン」っていう単語の裏に潜む、(笑)的な雰囲気。

 ちょっと今日は男らしさを出すために、一人称を「おれ」で統一しようと思う。

 おれは時短勤務*2を使っていて、普通の人より1時間早く帰っている。もちろん、微妙なプレッシャーがかかる。

 

 上司「今日も早く帰るの?」

 (もう時短初めて数ヶ月経っているのに、なんでこいつはこんなこと聞くんだろう。アホなのかもしれない。)

 後輩「今日も早く帰るんですか?」

 (こいつも同様にアホだ。)

 同期「残業は免除になってないんでしょ?(笑)」

 (だからなんだっていうんだろう。残って仕事しろって意味だろうか?アホなこと言っていないで、今止まっている手を動かせよ。)

 

 上からも、下からも、横からも口撃が飛んでくる。その裏には、どうしてもイクメン(笑)的な雰囲気が漂っている。

 

 上司(あいつ早く帰るけど、仕事しろよ。俺の仕事増やすなよイクメン(笑))

 後輩(早く帰れて良いなぁ。今日も残業だよ。イクメンの仕事もやってる俺偉い(笑))

 同期(俺の分まで働けよ(笑)。昇格諦めたのかイクメン?(笑))

  

 どうしてもイクメンには、仕事よりも家庭を優先するっていうイメージがあって、家庭よりも仕事の優先度が高い人たちから見れば負のイメージがついている

 だからイクメン(笑)って括られるのは嫌なんだ。普通の父親で良いんだよ。

 

「父親は育児をするものだ」っていう意識を植え付けるだけでよかった。

 イクメンっていう単語を作ったせいで、育児をする男と育児をしない男が分けられた。育児をする男は「イクメン」、では育児をしない男はなんだろう?非イクメン?いや、呼び名はないんだ。育児をしない男は単なる「父親」なんだ

 ん?ちょっと待った。イクメンも当然「父親」だ。すると、こういうことか。

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 イクメンは父親の一部。

 育児をしないでも父親は父親。これじゃあ男どもは、イクメンかイクメンでないかという視点しか持てないで、父親であることに疑念を持たない

 これじゃあ少子化対策とか、女性の活躍*3のために男の協力を得ることはできない。育児をしない男は父親に非ず!ということをわからせないと、男どもは動かない。

 もっと男を動かす強くてシンプルなメッセージが必要だ!

 某広告代理店あたりに考えて欲しい。

 

母親はサボるな。

 夫が家事・育児をすることで、母親の負担は多少減る*4。そんな時、楽になった分サボるのはやめてほしい。

 特に、育休中の母親*5は仕事から解放されている。それをいいことに、家事も完了させずにランチに行ったり、遊びに行ったりするのは何か違うと思う。仕事終わりに子どもを迎えに行った夫が、家に帰ってきたら夕飯もなく、掃除も洗濯も中途半端な状況を見たら、残念な気持ちになる。

 育休や、専業で主婦の人たちは、日中遊ぶために仕事をしていないわけではなく、昼間の家事・育児をするために、仕事をしないという選択をしたんだと思う。その選択を忘れないでほしい。

 

さぁ、今日はどんな本を読もうか。

  この間本屋を散歩している時に見つけた本。帯の「11万人の夫が妻の扶養に入ってる!」という点は、扶養に入っているから専業主婦ってわけではないし、そもそも「入ってる」だろうという日本語の乱れにツッコミを入れたい。それでも、中身は気になる。これから読みたい本。

(077)「専業主夫」になりたい男たち (ポプラ新書)

(077)「専業主夫」になりたい男たち (ポプラ新書)

 

 

  「イクメン」っていう単語があるからダメなんだ。そんな仮説が日本の未来を作るのかもしれない。仮説を立てることの大切さは、「ぼくらの仮説が世界をつくる」が教えてくれます。

ぼくらの仮説が世界をつくる

ぼくらの仮説が世界をつくる

 

 

  人の意識を変えたい時に、ブログにしろ、キャッチコピーにしろ、「伝わっているか?」と考える視点は常に持っていないといけない。イクメンという表現は、残念ながら伝わらない表現だ。「あなたはその子の『父親』ですか?それとも『おじさん』ですか?」くらいのストレートな表現の方が分かり易いと思う。

伝わっているか?

伝わっているか?

 

 

 分かりにくいけれど、テッパクの回転台に展示されているSLのヘッドマークがバレンタイン仕様になってる。

https://www.instagram.com/p/BBtnHMxnJsJ/

Instagram

*1:下記のGoogleトレンドのスクリーンショットは2016年2月13日AM11:10頃に撮影したもの。2011年1月にイクメンが上昇しているのはなんでだったんだろう。イクメンの日が制定された年だからかなぁ。

*2:勤務時間を短くする勤務体系。会社によってはフレックスタイムとか、複線型勤務とか、なんかいろんな呼び方があると思う。

*3:多分、女性の活躍(笑)っていう雰囲気を感じる女性もいると思う。それがイクメン(笑)と概ね同じだと思っていい。

*4:もちろん、家事・育児に慣れていない男は完璧に仕上げられないから、母親のフォローは必須だろう。そこは少し長い目で見て、男の成長を見守ってあげてほしい。子供と夫、成長するのはどっちが早いことやら……。

*5:育休を父親が取れる制度を設けている会社も多いと思うが、育休を取るのは母親がほとんどだ。そのためここでは母親に対する意見としているが、もちろん育休を取った父親も同様にサボるな。