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暇な公認会計士が、監査や身近な会計、その他自由に意見を述べています。

デザイナーという職業に対する、新たな視点。

ひとつ上のアイディア。[新装版]

 

 

  この間「21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由」を読みましたが、「そもそもデザインってなんだろう?」という疑問に突き当たり、何か良い本がないかと探していたところ、本書「ひとつ上のアイディア。[新装版]」と出会いました。

 

 本書では、20人のデザイナーが、アイディアについて以下の側面から持論を展開する構成となっています。

  • アイディアの「視点」
  • アイディアの「論理」
  • アイディアの「環境」
  • アイディアの「作法」
  • アイディアの「経験」

 どのデザイナーの意見も、とても参考になりますが、私が注目したのは各デザイナーの紹介文です。デザイナーといってどんな仕事が思い浮かぶでしょうか。ロゴ作成。建築。服飾品のデザイン。広告。広く言えば、ビジネスの方法、生産工程の構築もデザインの一種でしょう。この他にも、こんなことにもデザイナーって関与しているんだ!企業が自社内で全部考えているんじゃないんだ!ということがわかり、仕事の幅の広さを感じました。デザイナーを志望している人は、ぜひ本書を読んでアイデアを得つつ、仕事の広さを実感してみてください。気になった仕事をいくつか並べておきます。ついでに、これらを見たときの自分の感想もつけておきます。

  • CMソングの作詞(歌まで作るのか!)
  • 映画監督(映画の宣伝だけでなく、作るのか!)
  • ウォーターボーイズのオリジナルグッズ(会社内の一部署だけでやるんじゃないんだ!)
  • 新潮社「Yonda?」キャンペーン(キャンペーンのロゴではなく、それ自体をデザインするのか!)

 気になった方は、ぜひ本書を手に取ってみましょう。デザイナーという職について、新たな視点が得られると思います! 

 

 ついでの話ですが、本書の中で、先日読んだ「ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か」で主人公が直面した危機と同じ状態となり、同じような方法で解決したくだりが出てきました。興味がある人は探してみてください。

 

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