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暇な公認会計士が、監査や身近な会計、その他自由に意見を述べています。

デザイン × エンジニアリング × ビジネス

21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由

 

 

世界中の企業が大きな変革を求められ、既存のビジネスを立て直すだけだなく、新規事業を作り出す動きがより盛んになっている

  この背景をもとにして、世界のMBAトップスクールで「デザイン」を取り込む潮流にあり、それではビジネスとデザインがどのように融合するのか?という点が本書で述べられています。

 

 本書の面白いところは、「デザイナーの常識」と「ビジネスマンの常識」が対比され、両者がどのように違うかが明確になっている点です。どちらに共感できるか、もしくは普段とっている行動がどちらに寄っているかを見てみるだけで、自分がどちらに属しているかがわかると思います。

 ちなみに、私は多くの点で「ビジネスマンの常識」に共感し、そういった行動をとっているということがわかりました。仕事ではなるべく創造的に取り組んでいるつもりでしたが、デザイナーからすると、まさに「つもり」ということでしょう。

 

 筆者は、「デザイナー」を右脳で考える人、「ビジネスマン」を左脳で考える人と分類しています。そして、右脳をより活用することを推奨しています。というのも、筆者の経験などから、右脳を中心にするメリットを感じているからです。筆者自身、かつては左脳中心でしたが、「デザイン」に触れることで右脳を使うようになり、自身の困難を克服したということでした。

 

 本書では、創造性を増すための方法として、以下の点が進められています。

  • メモやノートをとるときは、絵や図を使う。
  • 創り出す環境を整える。

 創り出す環境を整えるという点では、道具をそろえることと、場を用意するという2点が紹介されています。場を用意することは、なかなか難しい人が多いと思いますが、道具をそろえることは誰でもできると思います。まずは、形から入ってみましょう。

 

 筆者は、「デザイン思考」の起源は「KJ法」にあると言及しています。「KJ法」を単なる「ブレーンストーミングをした後のポスト・イットのまとめ方」ではなく、「創造的なアイデアを生んでいくために必要なプロセスについて、体型的に説明 」したものであると指摘しています。本書を読んだ後に、早速「発想法―創造性開発のために (中公新書 (136))」を読んでみることをお勧めします。以前読んだことのある本ではありますが、本書を読んだことを機に、私も再読しようと思います。

 

 いつものビジネスに、「デザイン」の視点を取り入れてみてはいかがでしょうか。また、その際には、ぜひとも本書を参考にされることをオススメします。

 

 

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