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暇な公認会計士が、監査や身近な会計、その他自由に意見を述べています。

あなたが今年「できる人」になるための3つのポイント!「できない人」を育て上げ、日本全体を良くしよう!

 今年の年末年始休暇は何をしていましたか?休暇なのに仕事をしているあなたは、「できない人」です。この記事では、あなたが「できない人」から脱出し「できる人」の仲間入りを果たすためのポイントを紹介します。少しだけ勇気を出して当たり前の3つのポイントを実践してみませんか?

 

 

 年末年始の休み中にもかかわらず、帰省中の妻の妹は仕事をしていました。そんな義妹から、「仕事が多すぎて終わらない。どうやったら早く仕事が終わるの?」と素朴な疑問を投げかけられました。

 

 単純ですが難しい質問です。ただ、時短戦士*1としては、答えなければならないものです。その場では、少しだけ考えて、以下の3つのことをするように伝えました。

  1. やらなくてはならないことを全部書き出す
  2. 自分のやるべきことを決める
  3. 自分のやらなくていいことはやらない。他人(部下・同僚・上司)にバトンを渡す

 

 2日経って思い返してみると、なんとも中途半端な答えをしたな、と我ながら残念です。今日は、「どうやったら仕事が早く終わるの?」ということを、新入社員レベルで考えてみようと思います

 考えた結果行き着いた3つのポイントは、とても単純なものでした。

 本書の最後に、3つのポイントを実践するための本も紹介しています。

 

最近こんな記事が注目を浴びていた。ざっと目を通してほしい。個人的にはこの記事に賛成だが、義妹に「できない人のレベルになんて合わせられないよ(笑)」と言ったら縁を切られるだろう。

gothedistance.hatenadiary.jp

 

 会社に限らず、組織にはいろいろな人が集まってきます。当然、能力が高い人もいれば低い人もいます。同じ仕事量でも、定時で終わる人もいれば、50時間の残業が必要な人もいる。そんな中、能力が低い人達に合わせて仕事をしていたらどうなるでしょう?単純にこなせる仕事の量が減ります。時間がかかるのにこなした仕事は少ないのです。時間をかけているのにアウトプット量は増えない(むしろ減る可能性がある)のです

 

 そういう前提で、私としては「出来ない人のレベルに合わせてはいけない」という考えには賛成です(末尾の結論については、賛成反対のどちらでもない中立ですが)

 

 一方で、「だからお前もできる人になるように頑張れ!」と義妹に言ってしまったら、そこで義妹からの信頼性は無くなってしまうでしょう(今回の回答はギリギリセーフだったと信じたい!)

 ブログを巡回していたら、こんな意見がありました。

どのようにしたらみんながストレスを感じずに尚且つ生産性を上げていくことが出来るのか

仕事レベルはどこに合わせるべきか? 出来る人?出来ない人? - Gadgecopter 

 

 とっても納得です。

 どんな綺麗事を並べても、組織で行う仕事であれば、人間関係から出てくるストレスを完全に捨て去ることはできません。

 相対的にできる人がいれば、できない人も出てきます。経験の差も出てきます。できる人(経験値の高い人)は、できない人に対して、教育や作業のフォローが必要となるでしょう。

 自分の経験上、正直なところ「できない人のフォローは面倒だ!」と思ってしまいます。特に年上の部下で、作業がまだできないのにプライドが高かったりすると、もううんざりです。嫌な顔一つせずに、何度も何度も同じことを説明できる人のことは、本当にすごいと思います。

 

じゃあどうすれば良いの?そうか!できない人はとっとと切り捨てる方針を取ろう!それならできる人だけ集まって、幸せな世界ができるよね♩

 ちょっと考えてください。そんなことできるでしょうか?

 組織によって、求められる能力も、レベルも違います。必要とする人数も異なります。3人くらいであれば、うまく揃うかもしれません。5人ならどうでしょうか。10人超えても見つかるでしょうか。100人……そんなに大勢の、能力・レベルがぴったりな人を揃えることは難しい(というか無理)ですよね。

 

 そうすると、今いる人の能力を高めるしかありません。特に、新入社員を採用の中心にしている日本企業であれば、新入社員の能力・レベルを高めないと組織のレベルアップは不可能です。

 

新入社員や入社1年目の人たちは、以下の3つのポイントを実践しよう!そうしてレベルアップしよう!大事なのはやっぱりコミュニケーション。ノミニケーションには参加しなくていいけど*2、仕事中の会話は大事にしよう。

 1.日常的に必要なタスクの90%は頭に入れておこう!

 ある程度の規模がある企業では、基本となるタスクはある程度標準化されています。それほど大きくない企業でも、標準化されていなくても定例的に実施される仕事はあります。

 そう言った基本的な仕事は頭に入れてしまいましょう!基本的なことを何度も聞く人は、「できない人」の烙印を押されたり、「面倒くさいやつ」となりストレスの原因になってしまいます

 突発的なことに対処する術を持っていたとして、それが新入社員の業務の何割を占めていますか?5%にも満たないと思います。まずは95%を占める基本的なタスクを優先して覚えよう! 

 

2.タスクをスムーズにこなすために必要な能力を上司・先輩・同僚のできる人たちから聞き出そう!

 会社の標準業務であれば、単純に経験回数が多いという意味で、上司・先輩の方が経験値が高いです。素直に聞きましょう。

 会社独自のシステムの使い方についても、上司・先輩は経験値が高いでしょう。また、同僚の「できる人」は、効率を高めるための秘策を持っているかもしれません。「できる人」は、なぜか標準的なタスクをとんでもなく早く仕上げますよね?彼らのノウハウを聞き出しましょう

 

3.できる人たちから得た情報を実践しよう!

 聞くだけで終わってしまっては意味がありません。しっかりと実践しましょう。ありきたりな例ですが、Excelのショートカットキーを教わったら、その場で5回は実践しましょう。

 体感的に、「仕事が早く終わる技ありませんか?」と聞きに来る人ほど、聞いた知恵を実践していないのです。とても不思議です。

 

 このブログのタイトルを見て入ってきた人は、もしかしたら残業に苦しんでいる「できない人」なのかもしれません。そんな人は、上記3点を実践してください。そうしてできる人になって、今度はできない人を救ってあげてください!

 

「できない人」から「できる人」に変わるためにおすすめの本5冊!年始休暇は明日までかな?1冊くらいは読めるはずだ!「できない人」を抜ける決心をしたのならいますぐ読み始めよう!

 

残念な人の仕事の習慣 (アスコムBOOKS)

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  山崎将志氏の「残念な人」シリーズから1冊をチョイスしました。画像に出ている帯に書いてあることそのままです。「できない人」=「残念な人」。あなたが自分のことを「できない」と思っているのなら、いますぐ読んでほしい。「できる」と思っている人でも、時間があったら読んでほしい。実は「できる」と思っているつもりかもしれない……。

 

 

情報は1冊のノートにまとめなさい[完全版]

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「結果を出す人」はノートに何を書いているのか (Nanaブックス)

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  タスクを覚えたり、ノウハウを記録するためには多くの人がノートが必要になると思います。そういうときのためのノート術として2冊を提示しました。ノート術の本はたくさん出ています。全部読んでいるときりがありません。ひとまず、この2冊を読んでおけば主流は抑えられると思います。

 実践してやりにくければ、自身でアレンジすればOKです。

 

発想法―創造性開発のために (中公新書 (136))

発想法―創造性開発のために (中公新書 (136))

 

  ノート術というか、情報を整理する方法として、基礎となる本をご紹介しておきます。こちらはフィールドワークで集めた情報を整理することを目的として開発された方法(KJ法)が解説されている本です。少しとっつきにくいかもしれません。ゴールデンウィークかお盆休みにでもゆっくりと読んでください。

 

 

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

 

  最後の締めはこの1冊。「できない人」はもちろんですが、「できる人」なのだけれどもなんとなくやりがいを感じられない人がいたらこの本を読んでほしいと思います。なんとなく不満。それは主体性の欠如のせいかもしれません。

 

 義妹を含め、「できない人」にはぜひとも「できる人」となってほしいです。そして、今度は「できる人」の立場から、「できない人」を救ってあげてほしいのです。そうして組織が成長することで、日本が良くなればいいなと思います。

 という大きな理想を掲げたところで、この記事は締めたいと思います*3*4*5*6

https://www.instagram.com/p/BACTyGcnJhS/

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*1:

 

input-and-output.hatenablog.com

 

*2:個人的にノミニケーションに全く意義を感じないので。出たい人は止めません。ノミニケーションに誘われない人になるのが一番最高!と勝手に思っています。

*3:本当にどうしようもなく「できない人」はどうするの?という疑問は、この記事では触れていません。何かしらの理由(身体的・精神的・その他諸々)があるのであれば、国民を守るという意味で国が手を差し伸べて良いのではないかと考えています。

*4:中小企業だけでなく上場企業にまで言えることですが、自分の経験上、「そもそも業務としてやることが明示されていない」、「やることに対してマニュアルがなく口伝になっている」という場合が多々あります。それにより、他人が何をしているのか知らない(場合によっては同じ経理部の隣に座っている人が何をしているのか知らない)ために、チームとしての連携が取れなかったり、引き継ぎが適切になされないという弊害につながっています。属人的な能力が必要なことはわかりますが、「できる人」には、自身が入手した属人的な能力を、「できない人」でも実践できるようにして欲しいです。

*5:「できる人」に対して報酬が少ない、キャリアアップの可能性が限られているというのも問題かもしれません。残業代が固定給みたいになっている人は、効率アップ=給料減につながるから、インセンティブは低いだろうなぁ。

*6:これらの脚注を本文に盛り込めばよかった(というか本文と取り替えてもよかった)と後悔中。別の記事として書こう。