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暇な公認会計士が、監査や身近な会計、その他自由に意見を述べています。

『生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか』〜たくさんの人生を知り、自分自身を豊かにする〜

 東工大講義 生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか

 年内に読んでおきたい本! 15冊中の5冊目!

 今回は『東工大講義 生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか』を読みました。

 HONZでも紹介されている本です。

honz.jp

 残念ながらHONZのレビューほどの素晴らしい文章は書けないのですが、本書を読んで感じたことをツラツラと書き連ねます。

 

 筆者である最相葉月さんは、ノンフィクションライター。本書では、筆者が実際に行ったインタビューや調査の経験を活かし、東工大で講義をなさった内容がまとめられています。いくつかの講義ではゲストを呼び、ゲストの人生観や、「生涯を賭けるテーマ」をどのように見つけたのかということを、学生に生の声として伝えています。

 

 本書の題名からすると、ゲストの人生観に話が集中しているような印象を受けます。しかし、実際に中身を読んでみるとそんなことはありません。ゲストたちの研究テーマや課題の話が中心にあり、途中や最後に、ポロっとそこに至るまでの過程が出てきます。

 

 ポロっと出てきた「生涯を賭けるテーマ」を選んだいきさつを楽しむもよし、研究の裏話を楽しむもよし、はたまた、ここで扱われているテーマから自分の「生涯を賭けるテーマ」を見つけてもいいと思います。

 こうやってブログを書いている自分としては、ショートショートを作れる人にすごく憧れます。本書で紹介されている方法をもとに、自分でも書けるかどうか試してみよう!(そのときは、ここではなく別のブログを作ってゼロから始めようと思います)

 

 本書で、私が最も心惹かれた文章は、次の一文です。

この世界がどうあってほしいか、という明確なイメージが自分にあるかどうかが大切なのかなと思います(p.316)

 まずは自分の理想を思い描き、その理想に対して自分は何ができるのか。こういうアプローチで考えていくと、やりたいこと、やらなくてはならないことを見つけられるのではないかと筆者は述べています。

 

 この時期、来年の目標をどうするか悩んでいる人は多いと思います。

 せっかくの機会ですので、少し高い視点から、「自分の理想ってなんだろう?」と考えてみてはいかがでしょうか。

 大切なテーマが見つかれば、それに向けて自然と来年やらなければならないことも見えてくると思います。

 

 もしも考えている中で迷った時には、本書を読んでみることをオススメします。

 

東工大講義 生涯を賭けるテーマをいかに選ぶか