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暇な公認会計士が、監査や身近な会計、その他自由に意見を述べています。

『ひとつ上のプレゼン。』〜プレゼンは相手のために〜

 

ひとつ上のプレゼン。[新装版]
 

  年内に読んでおきたい本! 15冊のうちの4冊目。

 今回は『ひとつ上のプレゼン。[新装版]』を読みました。

 本書は、「プレゼン」というテーマで、18人のクリエイター達が「自信のプレゼン論」を述べています。

 広告業界だけのことでしょ?普通の会社では通用しないよ!という意見があるかもしれません。それでも、プレゼンについての新たな方法論・視点を得るために本書はとても有用です。

 

 本書では、どのクリエイターも大きく3つの視点で論を展開しています。

  1. 企画書
  2. コンテンツ
  3. 話法

 「コンテンツ」については類書の「ひとつ上のアイディア。[新装版]」の方が内容が豊富ですので、こちらを読むことをオススメします。

 ここでは、「企画書」と「話法」について、ピックアップしたいと思います。

<企画書>

 多くのクリエイターが、アンチパワーポイントです。それどころか、PCも使わない場合もあるようです。

 私も含め、一般のビジネスマンは社内での報告でもパワポに頼ることが多いと思います。これは、結果や結論をまず重視し、さらにそこに至った詳細な分析が要求されるからだと思います。

 一方で、クリエイターがプレゼンする内容は自身のアイデアで、最終的にどのアイデアを採用するという結果・結論を出すのは顧客側です。アイデアを表現するための「企画書」としては、パワポは少し窮屈なようです。

 プレゼンの現場で資料やビジュアルを見せたりするときに、最近はパワーポイントなどを使うのが流行りのようですが、正直をいえば、ぼくはあれが嫌いですね。

(中略)

 PCの場合は基本は時系列だから、手軽に順序を飛ばすことができない。大きく扱うことも気軽にはできない。アナログだと資料を見せて説明しながら、あえて小さくしたり、部分的には「こうですよ」と大きく扱ってみたりできる。そういう大小だとか、その場で飛ばしたりということが、パワーポイントなどの場合は手軽じゃないんです。(小沢正光氏)

 

<話法>

 発表の前日夜中遅くまでパワポを仕上げていて、しゃべる練習をしない人は多いのではないでしょうか。どんなに良い資料を作っても、発表をする時に資料に目を落としたまま、聴衆の反応をチェックしないで話すのは、プレゼントして失敗です。必死に資料の内容を説明して、ホッとして目をあげたら聴衆がシラーっとしていたりしたら、目も当てられません。

 資料の出来以上に、話し方は大切です。

 プレゼンというものは、楽しくなくてはいけないとぼくは考えています。

(中略)

 プレゼンでは、うれしいニュースを世の中に届けるための表現を作っているわけだから、ワクワクしたり、笑ったり、驚いたりしてもらわないと意味がない。そのワクワク感を伝える一番最初のお客さんがクライアントだと考えれば、必然的にクライアントがおもしろがってくれるプレゼンを心がけるようになります。(柴田常文氏)

 

 プレゼンの大切な中身である「コンテンツ」については、『ひとつ上のアイディア。[新装版]』を、プレゼンを行うためのチーム作りについては、『ひとつ上のチーム。[新装版]』を、是非ご参考に!

 

 

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