<概要>
これまでに、マスタリーに至るために必要なこととして、第1章〜第4章で次の事項を理解した。
- 衝動に従い、人生でやるべきことを見つける。
- 理想の修業期をどう過ごせば良いか。
- 師(メンター)が持つ力を活用すること。
- 社会的知性を獲得する方法。
第5章では、修業期で得た能力をさらに発展させる段階について説明されている。「守破離」*1で言えば、「破」と「離」の間くらいだろうか。
創造的活動をするためには、「多元的精神」(意欲的にやりたいという創造したがるエネルギー)が必要とされている。この能力は、私たち全員が生まれつき持っているものであるが、私たち自身の姿勢でこの精神を抑圧してしまう。抑圧を取り除き、「多元的精神」を発揮することが重要だ。
「多元的精神」の重要な2つの必要条件:
- その分野または課題についての高レベルの知識
- この7機を斬新で独創的な方法で活用するための柔軟性と開放性
「多元的精神」を覚醒させ、創造性を発揮するための3つのステップ
- 自分のスキルと知識を最大にする、適切な「創造的作業」を選ぶこと。
- 「創造的戦略」によって精神を開放すること。
- 「躍進」または「洞察力」に備えて最高の精神状態にしておくこと。
(留意点)このプロセスの最中の「感情的落とし穴」(自己満足、倦怠、自尊心肥大など)にも注意しなければならない。
<感想>
これまで(第1章〜第4章)に獲得した知識を開花・発展させるステップが、この第5章だと思います。この章で個人的に気になったものは、「感情の落とし穴」です。どんなに優秀な能力を持っていても、落とし穴にはまってしまったらそれを発揮することができません。能力の発揮を妨げるものを知ることで、適切に予防ができ、マスタリーへとつながるのだと思います。
次章(第6章)は、来週日曜日に更新します。