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暇な公認会計士が、監査や身近な会計、その他自由に意見を述べています。

認可保育園の移行には、利用者の意向は無関係

子供を預けている保育園が、認可保育園に移行するということで、説明会に行ってきました。

正直、認可とか無認可とか、ナーサリールームとか小規模保育施設とか、よく分からないのです。

 

それでもひとまず、今回は大事な説明会です。子供のためにも、自分たちのためにもいかないわけにはいきません。

事前に保育園の職員の方に聞いた話では、「認可への移行は決まった訳ではなく、説明会の開催や、アンケートの結果をもとに決めていく」ということです。

 

子育てをしている人には共感してもらえると思って書きますが、無認可の保育園って正直助かるんです(園によって状況は大分違うと思いますので参考程度に)。

利用時間を認可園より長くしてくれます。

子供が熱を出した場合でも少し様子を見た上で連絡してくれます。連絡を受けた場合でも、園で様子を見てくれて、症状が軽いようだったら即お迎えを求められることもありません。

 

通勤時間とかを考慮すると、無認可はとてもありがたい。だから多少料金が高くなってもいいんです。

 

話は戻って説明会。

早速驚きの事実発覚。

 

園長「認可移行が決まりましたので、宜しくお願いします」

 

いやいや、お願いされたくありません。

 

事前に説明を聞いていたのと違うという趣旨で質問をしたところ、

  • まだ審査が終わっていないため、認可申請の基準を満たしているか不明。
  • 無認可のままで継続するには、補助金が少なく不可能
  • 審査でOKがでれば認可に移行する。無認可で継続する方針はない。

ということでした。合わせ技一本で、認可移行が内々に決まっているようです。

 

さらに、アンケートの結果がどのように認可申請に反映されるのか聞いてみました。

すると、アンケートの結果は認可申請には何も影響しない(認可申請の要件に含まれていない)ということでした。

 

利用者の意向は関係ないんです。利用者が、無認可を希望しても、園の選択によって認可に移行してしまうのです。

認可保育所の設置基準については、こちらのサイトにまとまっています。利用者の意向は設置基準に含まれていませんね)

認可保育所の設置基準

 

国が取り仕切ることですから、基準に明記されていないことは、申請にあたっては無視して良いことだと思います。

ただ、園として申請を決める前に、どうしてきちんと利用者の話を聞いてくれなかったのかが気がかりです。

 

園の説明の中では、「市が認可に移行することを強く要望している」旨の説明がたびたびなされました。

園長の説明では、「国が管理するので、理想としている保育が一部できなくなってしまう」ということをおっしゃっていました。

 

補助金が足りないために運営が厳しく、市からも意見があって認可保育所に移行する」。仮にこのような考え方であるとするならば、非常に残念です。全く主体的でない。

 

お金の問題であるならば、利用料を上げれば良いんです。

市の意見が園長の理想と異なっているのなら、理想のために市と戦えば良いんです。

戦い方に困ったら、外部の専門家や、利用者に助けを求めれば良いんです。

 

そうやって、理想の保育を安定的に営んでいくことが、少子化の時代には大事なのではないかと思います。