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暇な公認会計士が、監査や身近な会計、その他自由に意見を述べています。

ムーミン襲来

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150701-00075280-toyo-soci&p=1

 
埼玉の奥地にムーミンが襲来するようです。
誰もが思う疑問が、いくつかある。
  1. なぜムーミンなんだ?
  2. なぜ埼玉の奥地なのか?
  3. 儲かるのか?
  4. どこの会社がこんなことやるのか?
1、2、3についてはわからないが、4については公表されている情報から少しだけ調べてみた。
 
事業を行う会社は、フィンテックグローバル株式会社。投資事業をおもに行っている。
前期末時点(2014年9月末)の規模としては、概ね以下の通り(直近の四半期報告書を参考にした)。
  • 売上 3,911百万円(約39億円)
  • 総資産 7,452百万円(約74億円)
  • 純資産 5,534百万円(約55億円)
この後、新株予約権の行使により、2,539百万円(約25億円)の資金調達を計画しています。これが実現すれば、総資産は100億円、純資産も80億円程度が見込めます。
 
どーでもいいですが、2Q報告書のキャッシュ・フローの分析で、財務活動によるキャッシュ・フローに関する記述の冒頭文が、「投資活動」という文言になっています。公表される情報でも、あまり細かいことは気にしない会社のようです。
 
あと、営業キャッシュ・フローも赤字が続いていて、本業ではキ最近ャッシュを稼げていないことが伺えます。一方で資金調達は出来ているから、将来性は見込まれているということでしょうか?
 
冒頭の記事では、土地の取得だけで6億円程度要していることから、総事業費としては総資産の10%程度になりそう。この会社にとっては相当大規模な案件だと推測できます。
 
これだけの案件がずっこけた時のIRが、非常に楽しみです。
成功したら、そのストーリーを本に出してほしいなぁと思います。