本屋を散歩していると、「情報」という文字が目に飛び込んできました。全然目新しくはない一方、「情報」というだけでやけに分厚い本だったので目立ったのでしょう。
この本は、「情報」に関するエッセイです。著者が「情報」についていろいろな切り口から考えたことがまとめられています。「情報ってなんだろう?」と、ふと疑問を持った時に読むことをオススメします。
さて、この本を読んで参考になった点は、「情報」にたいする切り口の多さです。どんな話をするにも、ブログの記事を書くにも、お題(ネタ)をどのような切り口で読者に届けるかで評価は変わります。そこで今回は、ブログにおけるネタの切り方についてまとめたいと思います。
なぜ切り口を見つける必要があるのか?
何の切り口もない記事は、寿司でマグロを切らずに客に出すようなものです。お客さんは困ってしまい、お店からそそくさと退散するでしょう。まずは、切って食べられるようにしておく必要があります。
- ただただ記事を書くだけではまとまりがない
- 切り口を明確にすることで、内容が整理される
- 切り口がブログの特徴になる
ブログに関して言えば、あなたが超有名人であれば切り口なんか気にする必要はないでしょう。ただただ思ったことを書くだけで、何万PVも稼げるはずです。
一方、凡人はそうゆうわけにはいきません。何も考えず記事を書いても、10〜30PVです*1。
まずはネタをしっかりと切りましょう。もしうまく切ることができたら(他のブログにない特徴的な切り方ができて、はてブが増えて人気記事になれば)、お客さんが大挙します!
切ったネタを食べられるようにする
さて、ひとまずネタを切ってみたけれど、いまいち食べにくいと感じることがあります。そういう時は、切り口を揃えてみましょう。
寿司ネタの大きさが不揃いだと食べにくいのと同様に、あまりにも切り方が雑だとお客さんが消化不良となりリピーターになってくれない可能性があります。
- 切ることを覚えたら、次は丁度良い切り方を覚える
- 切り方が不揃いだと、お客さんは消化不良になる
切り口に個性を出す
ネタを切ることを知り、切り口を揃えることができたら、今度は自分ならではの切り口を見つけてみましょう。
よく見る切り口で記事を書くことは簡単です。しかし、それでは他人の記事と内容が被ってしまうかもしれません。最悪の場合パクリだと言われてしまう恐れもあります。
個性的な切り口は、ネタの新たな味(視点)を読者に提供するために不可欠です。脳みそを振り絞っていろいろな面から物事を見てみましょう。王道の切り口を少しずらしていっても良いものが見つかるかもしれません。いくつか考えてみましょう。
(よくある切り口)
- 書評
- 日本 vs アメリカ
(視点をずらした切り口)
- 読んだ本から思いついた良いことを書く
単なる書評記事は多くありますが、その本を読んで、内容と全く関係なく思い至ったことがあれば、それだけで少し視点をずらせます。
この記事はまさにそうです。また、この間はこんな記事も書きました。
input-and-output.hatenablog.com
- 日本 vs チリ
チリと日本を比較する視点は少ないのではないでしょうか。あなたがチリのことを少しでも知っているならチャンス!ニッチな知識がある人は、それだけで価値ある視点を読者に届けられるんだ!
面白い切り口の葛藤
最後に、面白い切り口の葛藤について考えて締めたいと思います。「面白い」という感情を抱くのは誰でしょうか?それは、記事の書き手と読み手です。そこでどうしても問題となるのが、面白さのトレードオフです。
- 書き手は面白いと思っているけれど、読み手からするとつまらない
- 書き手はつまらないと思っているけれど、読み手からすると面白い
どんな記事でも、ベストは書き手も読み手も面白いと思うことだと思います。しかし、多くの場合これは望めず、書き手はPVを伸ばすためには妥協が必要になります。
この妥協期間を超えて面白さを手に入れられるか、それとも道半ばでリタイアしてしまうか。ブログを成長させるにはこの葛藤との戦いは避けられません。
かくいう私も、この記事自体は別に面白いとは思いません。「日本vsチリって例としておもしろくない」って突っ込まれたらごめんなさいしか言えません。しかし、ブログを書くのに悩んでいる人がいたら参考になるだろうなぁ、と感じたので読者のために書きました。これでたくさんはてブやスターがついたら儲けもんです。
若干尻切れ蜻蛉な感じもしますが、切り口に関する思考は一旦これで終了です。切り口に迷った時には、「情報」を読んで参考にすることをオススメします。
*1:しかもそのうち1割くらいはスパム系のアクセスです